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シャンバラ地獄説/テオドール・イリオンの探検記

1937年、ナチス政権下のドイツで、
従来のシャンバラ観を覆す衝撃的な探検記が発表された。
著者はドイツの探検家テオドール・イリオンである。
チベット領内に外国人がいることは違法とされていた当時、
この神秘なる地に足を踏み入れた数少ない西洋人の一人であった。

◆テオドール・イリオン
Theodore_Illion2.jpg
チベットの理想郷「シャンバラ」を捜し求めて
外国人禁断の国チベットに単身入国したドイツ人探検家

イリオンは1932年に「チベット踏査計画」に着手し、
1934年にチベットに単身入国した。
外国人だとわかれば殺される恐れがあるので、
顔と頭髪を茶色の染料で染めてチベット人に変装し、
ロシア南東部から潜入したという。
目的はチベットに伝わる楽園伝説「シャンバラ」の発見であった。

彼はチベット内で地下都市を探して2年も孤独な旅を続け、
ついにサンポ渓谷に地下都市があるとの情報を耳にする。
しかし村人はみな、そこには近づかないほうがいいと忠告した。
そこへ行った人間は必ず廃人同様になると言われているという。

しかしそう言われると、逆に好奇心が燃えるのが探検家の心というもの。
イリオンは村人のそんな忠告を無視して、
さっさと目的のサンポ渓谷(別名「神秘の谷」)に潜入する。


サンポ渓谷の奥まで来ると、「境界」という意味の言葉が記されていた
3枚の巨岩の壁が横に3つ並び、
その壁の間を抜けると中央に大きな通風孔のようなものを発見。
その通風孔を中心に、半径約100mの円上に
等間隔に並んだ7つの木製棚があった。

ほどなくして、地下の出入口(直径が10メートルほどの巨大な縦穴)
から木綿製の粗末なガウンを着たチベット人の集団が出てきて、
イリオンは「ゾンビのような目」をした無表情な女に導かれて、
地下の聖都へ入る階段を降りたという。

彼女はこの地下都市には約100名の住人がいると説明した。
聖なる都を訪れた白人はイリオンで二人目であるという。
最初の一人は、ここで一生を終えたらしい・・・
遺体は荘厳な寺院に埋葬されていた。

建物は、すべて地下にあった。住民は棟で寝泊まりしている。
ただ洗面所は遠く離れた場所に1か所だけある。
聞けば、都の中を限りなく清潔に保つためであるという。

やがて食事の時間が来た。
ここでは1日2回皆食堂に集まる。
出される食事は肉が入ったシチューのような料理だった。
不思議なことに食事をするごとに、イリオンの精神に異変が起こった。
冷静な判断力が鈍り、思考力が低下する。
代わりに間隔が研ぎ澄まされ、直感が働く。
透視や予知能力のようなものが芽生えてきたといいます。
しかしイリオンの体は、食事を拒否していた・・・

そして夜、イリオンは悪夢を見た。
(どうやら食事に何か混入されたらしく、この夜悪夢にうなされます)

この時、イリオンは聖なる都の正体が何か悟ったのである。
出される食事に問題があると感じたイリオンは、
その後、食べるのを止めた。
すると、予想通りかっての思考力が甦って、
冷静な判断ができるようになったのである。


そして翌日、彼は「光の王子」と名乗る
最高位の人物と接見することが許された。
その男は長身で白いヒゲを長く垂らしていた。
柔和に威厳のある皇帝のように振る舞い、
イリオンに対して使命を果たすべきだと説いた。
彼は聖なる都で3日間過ごせば、大切な意義を悟るだろうと語った。

しかしイリオンは、光の王子の言葉を信じることができなかった。
周囲の人間たちはイリオンを祝福し、秘密の教えについて語りました。
しばらくすると宮殿の扉が開き、光の王子が出てくると、
イリオンに決意は固まったかと尋ねた。

次の瞬間、イリオンが「創造主の名において命ずる!下がれ!」
と叫んだ。明確なる拒絶である。
身の危険を感じたイリオンは、脱兎のごとく走り出し、
一目散に彼らの都を後にしたのである。

裏切り者というべきイリオンに対して彼らは呪いをかけてきた。
彼は棺桶の中に入っている感覚に終始襲われたものの、
何とか生きて帰ってくることができた。
サンポ峡谷から逃げる途中、彼らの都へと向かう一団に出会う。
彼らが運んできたものは死体だった。
各地で死んだ人間の遺体を多数、担架に乗せて運んでいたのである。

一団は遺体を並べると黒魔術を始めた。
驚くことに、死体のうち3体が蘇生したのである。
自力で起き上がり歩いていく。
その姿はロボットのようであり、目には生気が無い。
つまり彼らの都の下層民はゾンビだったのである。
残る遺体は、彼らの都の食糧に・・・・・

彼らの都の住民は下層民も支配層も、光の王子も、
人肉を食らっていたのである。
イリオンは、自分も気づかず死体を食べていたかと思うと、
戦慄を覚えた。彼は鏡で自分の顔を見たとき、
鏡に映る自分の顔に驚いた。
およそ、魂が宿っていない。まるで死人のようだったのである。
彼は地下都市には3日間しか滞在しなかったのだが、
この3日間は数十年に匹敵するほどの思いだったという。

サンポ峡谷にある聖なる都とは、シャンバラから追放された
罪人達の流刑地であるとも言われているそうだ。
つまりイリオンが辿り着いたそこは、
正真正銘の「シャンバラ」ではなかったことになる・・


・・その後イリオンは1936年にドイツへと帰還し
1937年、衝撃的な体験を「神秘のチベット」「チベットの闇」
という2冊の本で発表する。
シャンバラは一般に想像されていたような「神の楽園」ではなく、
堕天使の世界「シャンバラ魔国」だったと・・

しかし1941年~1991年の50年間、まるで封印されるかのように
著書は大英博物館に所蔵され、各国での翻訳の機会は失われたが
イリオンの情報は、ナチス・ドイツに発見され
ヒトラーに大きな影響を与えることとなった。



◆世界の謎【異次元の扉】
http://xn--u9jt60go20avgs.seesaa.net/article/432571761.html
◆RAPT http://rapt-neo.com/?p=24017 より抜粋編集


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Nada

Author:Nada
オカルト・陰謀論・不思議などに興味があります。主にD.アイク氏、無明庵EO氏などに影響を受けてます。
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